所有欲・支配欲をくすぐる?イギリスの外国人観光客誘致プロジェクト
インバウンドなど人を誘致するという取り組みはマーケティングとしてハードルが高い取り組みです。そこを上手い取り組みで解決したイギリスの事例をご紹介します。
ネタ:Great Chinese Names For Great Britain
イギリスの観光局が仕掛けたPRです。有名観光地のニックネームを募集し、そこで選ばれた人には証明書が贈られ、その愛称は中国版ウィキペディアやGoogle マップにも記載されるという施策になります。
こちらの施策を実施した結果として中国人観光客が27%増加したという大きな効果を得たようです。
アイディア:所有権・支配欲にアプローチ
名前をつけることはその対象を支配することと言われます。その観点からすると名所に名前をつける権利を得るというのは、その名所を支配するという感覚を得るのだと思います。その支配欲・所有欲をくすぐることでこのPR施策は参加者が増えたのだと思います。また、自分が支配したもの・所有したものには愛着もわくと思うのでそこを見に行きたいという気持ちが高まり実際にその名所を見たいと思うでしょうし、その名所をシェアする確率は高くなるでしょう。
BtoBでのスタジアムなどへの命名権は一時期その会社のPRのために流行りましたが、BtoCでも月の土地の購入など事例はあります。
何か自社の活動・所有物の権利の一部をお客様に提供することで心理変容・行動を促すというPRは活用ができそうです。