映像に惹きつける!DOTAMA、CHARLESがラップバトルするJAFのアプリ紹介動画
何かを紹介するときに映像にどう惹きつけるかは非常に重要なことですよね。そこでの一つの手段として、映像に違和感を与えることがあります。今回はその映像の面白みを見せて映像に興味を持たせる例がありましたのでご紹介します。
ネタ:JAFのアプリ紹介動画「【防犯カメラ映像】ラップでアフレコしてみた」
まず動画が流れると画質が若干荒く、防犯カメラの動画であることがわかります。そこでお客と店の人がやりとりしているのを見ているとその二人のやりとりに合わせて話題のラッパーのDOTAMAとCHARLESのラップが流れてきます。
そこで防犯カメラから見る二人のやりとりがラップバトルに変わるわけです。防犯カメラの映像を、ラップで軽快、バカバカしい支払いのやりとりに変え、最後にJAFのアプリを紹介するという構成になっています。
アイディア:アフレコネタ
手軽ですぐに使えるネタです。かんたんに映像に違和感を与えることができるため、汎用性の高いアイディアになりますね。よく結婚式などでも使われることがありますし、昔HotpepperのCMはかなり評判を呼びました。
HotpepperのCMは映画に対して日常っぽい会話を混ぜ込むことで違和感を生んでいますが、今回のJAFの動画は日常の会話をラップにするということで違和感を生んでいます。
手軽に使えるネタなのでぜひとも覚えておきたいですね。
えちりん
セルフィーによってデパートの広告が変わる
Instagramに写真を載せたいけど、上手に写真を撮れない・どこで撮ればいいのかわからないという方必見です!(笑)
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-11-09/sel/
ネタ:デパートにセルフィー専用の部屋ができる
旅行へ行ったときや、景色が綺麗な場所で自分を被写体として映すセルフィー。背景が綺麗だからというイメージが強かったのですが、最近その背景が真っ白のセルフィー専用ルームがロシアのデパートに登場したそうです。
アイディア:デパートはファッションショーの場所になる
デパートの中に写真を撮る専用の部屋があったとしたら、自分が買ったものを撮影してInstgramに載せたり、買った洋服を試着して綺麗な場所で写真を撮ってみたくなりますよね。これらの写真がSNSに載ることでお店の宣伝にも繋がり、InstgramなどのSNS上で直接購入するお客様も増えると考えられます。
つまり、デパートは買い物の場から、広告の場・商品を“魅せる”場に変わるかもしれません。
個人的には、この「背景」というポイントから、セルカ棒ならぬ、セルカシートなどが売れるのではないかと!
新しいビジネスになるかもしれないので、これ以上は秘密にしておきます!(笑)
さおりん
所有欲・支配欲をくすぐる?イギリスの外国人観光客誘致プロジェクト
インバウンドなど人を誘致するという取り組みはマーケティングとしてハードルが高い取り組みです。そこを上手い取り組みで解決したイギリスの事例をご紹介します。
ネタ:Great Chinese Names For Great Britain
イギリスの観光局が仕掛けたPRです。有名観光地のニックネームを募集し、そこで選ばれた人には証明書が贈られ、その愛称は中国版ウィキペディアやGoogle マップにも記載されるという施策になります。
こちらの施策を実施した結果として中国人観光客が27%増加したという大きな効果を得たようです。
アイディア:所有権・支配欲にアプローチ
名前をつけることはその対象を支配することと言われます。その観点からすると名所に名前をつける権利を得るというのは、その名所を支配するという感覚を得るのだと思います。その支配欲・所有欲をくすぐることでこのPR施策は参加者が増えたのだと思います。また、自分が支配したもの・所有したものには愛着もわくと思うのでそこを見に行きたいという気持ちが高まり実際にその名所を見たいと思うでしょうし、その名所をシェアする確率は高くなるでしょう。
BtoBでのスタジアムなどへの命名権は一時期その会社のPRのために流行りましたが、BtoCでも月の土地の購入など事例はあります。
何か自社の活動・所有物の権利の一部をお客様に提供することで心理変容・行動を促すというPRは活用ができそうです。
今手持ちが・・・という時に便利な「ZOZOTOWN ツケ払い」
「飲みに行きたいけど手持ちが・・・」、「買いたい服があるけど今月お金が・・・」という状況は誰でも一度は経験したことがあると思います。
そんな時に救いの手を差し伸べるサービスが生まれたので紹介します。
ネタ:ZOZOTOWN ツケ払い
手持ちがないとき、商品を確認してから支払いをしたい方に向けて、商品代金を後払いにするZOZOTOWNのサービスです。前述したように「手持ちが・・・」という状況は誰でも経験したことがあるので、そこでお客様を逃さない、という点では利用する人も結構いるのではないかな、と思います。
アイディア:今、手持ちが・・・のタイミングと古風なネーミング
似たようなサービスでHISの「HIS 出世払い」というものがあります。卒業旅行に行きたい大学生がお金がなくて旅行をためらっている際に、このサービスを利用すると支払いが就職後でいい、というものです。
両方とも「今手持ちが・・・」というタイミングを狙っているところがうまいな、と思います。まさにお客様が困っているタイミングで手を指しのべる点が素晴らしいですね。また、ネーミングを見ると、クレジットの分割だとためらう場面でもツケ払い、出世払いというサービスであればなんとなく利用しても良さそうな気がしてしまいます。
また、ツケ払い、出世払いといったアナログ・古風な言葉の効果としては利用の障壁を下げるだけでなくPRとして話題に上がりやすい点からも優れています。
例えば飲食店で「もう1品頼みたいけど、手持ちが・・・」なんて時に「皿洗い支払い」とかどうでしょう?まぁ実際に皿洗いは現実的でないと思いますが、皿洗いに変わる何か手伝いをしてもらうことでもう1品の代金は頂かないなど。「シェアでクーポン」とかと仕組み自体は変わりませんが、「お手伝いをしてもらう」という建て付けにすると少し印象が変わるような気がします。
昔の慣習などを見てみると色々なアイディアが出てきそうですね。
えちりん
電車内でのプロモーションが活発に?山手線チェックイン
Ingress、Pokemon GOなど位置情報を使ったアプリが増えてきています。
そんなあおりがあったからか、山手線でも位置情報を使ったアプリ等が開発されるようになります。
ネタ:「山手線チェックイン」サービス
山手線の全車両に設置されている音波ビーコンである山手線ビーコンをこれからはJRだけでなく他社も利用できるという取り組みになります。JR東日本はスマートフォン向けに「JR東日本アプリ」を提供しユーザーに乗車中の列車走行位置や混雑度を送信するなどができていたようです。
これが解放されると他社も山手線に乗っている方の位置情報などが分かることになり、山手線に乗って暇している時間にアプローチできることになります。
そこで第一弾のアプリとして『真・三國無双forスゴ得』が12月から開始となるようです。
アイディア:移動時間・拘束時間の活用
このサービスが魅力的なのは人が強制的に拘束される時間帯にアプローチできる点、それと山手線という利用者のボリュームが大きい点でしょう。山手線の現在はスマホで何かをしている人が多く、また何分の乗っている拘束時間があるため、コミュニケーションをかけるチャンスがあるわけです。
今回の三国無双はキャラクターを集めるというゲームになりますが、他にも位置情報に合わせた広告展開・クーポン発行はもちろんのこと、ARなどと連携した場合は山手線の窓から見える景色を全て変えてしまい、ゲームにしてしまうことなんかもできそうです。
また、今回は山手線ですが似た形の事業を行っているところ、例えば飛行機、船なんかでも同じようなサービス展開は可能そうです。
これから先位置情報サービスがどんどん広まっていきそうですね。
万国旗でトランプを完全におちょくり!合成ワザの面白さ
トランプ旋風が吹き荒れています。すごいのはトランプのことが好きな人も嫌いな人も無視できないほどの存在感。そんな凄まじい存在感を持つトランプだからこそ面白くなるネタがあったのでご紹介。
ネタ:トランプの演説に万国旗を合成
爆笑!!文句なしに面白いですよね。
わざわざ解説することではないですけど、よく使われているトランプさんのジェスチャーに万国旗をくっつけることで、「万国旗を出す手品」に変えています。普段のトランプさんの傍若無人、強いビジネスマン、権力者と言ったイメージとかけはなれたシチュエーションに変えることで面白さを作っています。
アイディア:「別解釈×権力者・著名人」
前述したように今回のネタの面白さは「トランプさんの演説のジェスチャー」を「万国旗の手品」に解釈し直している点です。権力者などをおちょくることも別解釈もよく使われる手法ですが権力者の個性が強いほど、おちょくることが個性とかけ離れているほどギャップとなって面白くなります。今回は「別解釈」という手法について簡単に触れます。
この解釈については今回のトランプさんのポーズを他にどう解釈できるかをどれだけ浮かべられるかが勝負です。例えば「OKのポーズ」、「数字の0」、「何かをつまむ」「葉巻、タバコを持つ」などなど。この中で何がトランプさんのキャラとギャップを生むことができるのか・・・葉巻などはキャラと合っているのでダメです。OKであれば「ローラのOK」と被らせられるのでギャップは作れるかもですね。
そんな別解釈ネタですが、発想の訓練としては「ボケて(http://bokete.jp/)」や昔やってた一人ごっつの「写真で一言」などは勉強になりそうです。
どんなシーンでも別解釈は作れるので、日々訓練しておきたいですね。
えちりん
見向きもしないものをブラックユーモアで人を振り向かせる 〜Dumb Ways to Die〜
みなさま、駅の貼り紙に書いてあることって覚えてますでしょうか。
「ホームに降りない」、「黄色い線の内側に」など書いてあるとは思いますが覚えているものは少ないと思います。そんな人に注意を呼びかけることが難しい注意事項ですが、ブラックユーモアで振り向かせたのがこちら。
ネタ:Dumb Ways to Die
マスコットのような生き物が色んなエゲツない死に方をしていくアニメーション動画。可愛らしいキャラクターとほんわかする音楽と死に方の対比が面白くてついつい「どんな死に方があるのかな?」と動画を見てしまいます。
歌の動画のラストでは電車関連の事故を取り上げて、これもバカな死に方なんだよ、と締めています。最後に列車の周りでは危険な行為をしないように!と注意が書かれます。このCMかなりバズりまして、カンヌ広告賞も受賞しています。こんなに注目された電車での注意事項はないでしょう。
アイディア:カワイイ×ブラックユーモア
前述しましたが気にも止めないものを振り向かせるのは本当に難しいことです。今回のこの動画の完成度は素晴らしく他にも様々なバージョンができています。そんだけ完成度が高いものの中に電車の注意を混ぜ込んだことが上手いですね。
ではその完成度が高い、人が注目する要素は何か?これは「カワイイ×ブラックユーモア」だと思います。カワイイキャラクターがどんどん死んでいくというギャップが視聴者をひきつける要因になっているのだと思います。またまったりな音楽もそれに拍車がかかります。
ブラックユーモアとは違いますが、ベビーメタルなど、カワイイ女の子×男くさいメタルのように「カワイイ」に逆の要素をかけるというのは強いコンテンツになるのでしょう。
えちりん